Figure Skating Holic ルージュとジェラニオム

スケオタが気が向いた時に思いの丈を投下しておくブラックボックス/題名はそれぞれフランス語で「ルージュ=赤」「ジェラニオム=ゼラニウム」という意味です。赤いゼラニウムの花言葉は“君ありて幸福”

2018全日本ジュニア 佐藤駿FSの構成が1人だけ次元違いだった気がした

ノービスA1年目からずっと推してきた佐藤駿くん。JGPには2年連続で派遣されなかったけど、今季「派遣決めた奴ざまあwww」と私が煽りまくる案件発生しまくりで超嬉しいです。ノービス4連覇を舐めちゃいけない。

ちなみにこういう性格悪いこと考えてると日光の山奥で台風にあって帰る羽目になったりするのでみんなやめた方がいいよ。

 

そういうわけでアクアカップと関東BでSPは見てたんだけどFSは生だろうが画面越しだろうがこれが初見。まあ大方の予想通り表現面ではまだまだ顔の表情とか動かし方とかアクセントとか、やるべきことはいっぱいある感じです。ちなみに戦場のクリスマスはあの若干ぼんやりした駿くんの独特の雰囲気が絶妙にマッチしてるので表現としてはとても良い感じです。全日本みんな楽しみにしててね(誰)

 

で、まあ特筆すべきはやはりジャンプ。4回転2本3A2本全日本ジュニアで決めた選手って初めてなんじゃないかな。時代が違ったし単純比較できないけどしょーまくんと羽生くんは確か高2のとき3Aと4回転合わせて3本しかとんでなかったしね。すごい単純に言ってしまえばジャンプ面ではその2人ごえなわけだわさ。まあでももともとノービスAで既に3Lz3T含む6種トリプル綺麗にとんでたしね、世界見渡せばゴゴレフくんみたいな人もいるしね、中学生で3A鉄板とか最早あんまり驚かないんですけど。それでも今季旨みが全くない後半の中の前半(?)つまりxにならないところに3A3Tを入れてくるのは頭おかしい。で、肝心のボーナスのところは普通に(?)3A 3F1Lo3S 3Lzってゴリゴリの構成だし。現状この構成で改善すべきかもしれない点は3F!だけなので来季はこれを直すかなと思ったんだけど、練習してる上に確か着氷してる4Sも入れてくるだろうし普通にフリップがリストラされるだけの話だったらどうしよう。3Loはジャッジ全員が+2をつけてるし基礎点の差を考えても!等で+0が並ぶ可能性が高いフリップリストラは現実的です。そうすると来季の構成予想は

4S

4T2T

4T

3A3T

3A

3Lz1Lo3S

3Lo

うーんジュニアでこの構成やって反則にならないのかな?世界ジュニアに違う部門開設してトゥルソワさんたちと戦わせたい気分。

ちなみに私の危ない記憶が定かならジュニア男子でトップレベルに危険な構成だったけどめちゃめちゃ綺麗にまとめたヴィンスの17年世界ジュニアの構成はこちら

 

4Lz

4S3T

3A2T

4S

3A

3F

3Lo

3Lz1Lo3F

 

やっぱり世界で勝つには妄想構成で突入して良さそうだと思いません?

とはいえジュニア男子も30秒短くなってるからその中でその高難度5本いれるのはプロのバランス的に危うさがあるかなとは思う。で、そのルール変更の結果トリプルが一本減っただけでえらくクレイジーな構成に見える。今のルールだとジュニアは4回転2本、シニアは4回転3本が限界なのかな。アクセルが助走なく跳べる勢は+1.5本くらいいけそうだけどね。

 

 

ちなみに今回の駿くんは構成だけじゃなくて普通に加点もえぐいです。

 

多回転がこんな感じ

4T2T -0.19 -2 0 -1 0 1 0 0

4T +2.66 4 3 2 3 3 2 3

3A3T +1.92 3 3 2 2 2 2 3

3A +1.76 3 2 2 2 2 2 3

 

去年一昨年は3A習得の弊害か、普通のトリプルも着氷流れないことが多かったんだけど今回はそれもなくて、3Loにも2が並んでた!良し!!ノービスA1年目に生で見たときは高さ先行の印象が強かった気がするんだけど気づいたら高さも流れも回転速度も割とあるタイプになりました。体型とか滑りはあんまり似てないけど、ジャンプだけは羽生さんにちょっと似てる気がする。

4Tはかおくんが+3.04の猛烈な加点を叩き出したので(放送しろよ)全体の加点では2位ですがそもそも今回4回転を決めたのがジュニア2年目と1年目の中学生2人という怪奇現象が発生しています。

3Aは2本綺麗に決めたのが他は壷井くんだけで、後半にとんでる選手はそもそもいません。いかにやばい構成なのかがひしひしと分かってきて震えています。あんな構成なのにあの日トップクラスにうまくまとめた駿くんマジ半端ないって!ちなみに1番加点がついたのは鍵山くんで2点越えということで関東の未来明るすぎだろ、とニヤニヤが止まりません。やったぜ!!!

 

 

そんな感じでジャンプはもう誰が見てもトップクラスなんだけどスピンもだいぶ良くなってきたよね。スピナーではないけど平均よりはだいぶうまい。とりあえず去年一昨年気がつくとすぐノーカンになってたあれはなんだったんだ、、、って感じ。あとはまあ全体的に回転速度が上がるとなお良し。不思議なことにジャンプの回転速度とスピンの回転速度ってあんまり比例しないよね。

 

バレエの回るパは基本的に顔の速さと軸の取り方で決まると思ってる。

だからピルエット(その場で回るやつ)も

フェッテ(その場でぐるぐる回るやつ、黒鳥とか)も

ピケ(移動しながら回るやつ)も

得意な人は全部得意。

そりゃプロレベルになればどんぐりの背比べの逆的なノリで得手不得手の差がつくけど、へっぽこにとっては全部同じようなもの。ちなみに私は全部苦手。

 

で、ジャンプとスピンはなんで得意不得意が共通しないのかの予想だけど、

ジャンプは助走の勢いをどうこうするっていう面が尋常なく大きいんでしょうねっていう結論に達しました。

 

考えてるときにジェイソンの昔のジャンプがだいぶ軸太いのに回れるのは単純な跳び方が上手いからじゃね?バレエジャンプもめっちゃ高いし?

という論理を立てかけたんですけど

よく考えてみたら彼はスピンの回転速度はめちゃめちゃ速いのでそもそも軸の作り方の種類が違うのかもしれません。大いに謎。

 

 

 

PCSに関しては今までの採点傾向も含めて思う所が大量にあるのでまた書きます。この記事おわり。とりあえず皆さん、全中に行きましょう!!長野らしいです!!!!!